JR四国の人気観光列車シリーズ「ものがたり列車」シリーズをすべて乗車した私が『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の列車の魅力を始め、旅程ごとに車窓の景色や車内風景、列車旅の途中で立ち寄るスポット、旅最大のイベントである食事…などを整理!
玄人好みがお好きな方は、次に乗るべきはこの列車ですよ!

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私は、普通も普通な一般人でも実施可能な豊かなコトを、日夜、追求・探究している、昼から飲む🍷ソロ活オトナ女子👩ベネ活家✨です。
唐突ですが、本記事で取り上げる『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』は最新の「ものがたり列車」シリーズなのですが、かなり玄人好み(笑)だと思います。
ここでおさらいとして、JR四国の「ものがたり列車」シリーズは、
- 高知起点に土佐くろしお鉄道特別運行もある『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』← 本記事でご紹介
- 愛媛・松山起点で愛ある伊予灘線を行く『伊予灘ものがたり』
- 香川県と徳島・大歩危を往復する『四国まんなか千年ものがたり』
と全部で3種類あります。
3種類とも、人気観光列車ランキングなどにかなりの高確率でランキングされていることが多いです。
そんな中、なぜ『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』は玄人好みなのか・・・
今回、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』隅々まで体験した筆者がこの記事で解説!
通常運行&特別運行もすべて乗車し、最大のお楽しみとも言えるお食事については、乗車の2日前まで予約できる「軽食のお取り置きサービス」も実録しています。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』とは?

2020年7月・・・コロナ禍でひっそりとローンチしたのが『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』です。
そして、この列車は、結構難読・・・「しこくとさ ときのよあけのものがたり」と読むんですが、和歌みたいですね。
列車の世界観を物語っているネーミングだと思います。

この列車は一番最新の「ものがたり列車」シリーズなわけですが、現在(2023年10月)までのほとんどをコロナ禍というタームで運用しており、正直、知名度がまだまだであることは否めないかと。
さらに、他の2列車と比較すると「坪尻駅」「下灘駅」クラスのエッジが効きまくっている駅が沿線に無い…というのも苦しいところではあります。。。
なのですが、他の「ものがたり列車」シリーズをはじめ、観光列車好きさんには絶対に乗車してもらいたい大きな特徴があるんです。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の車両
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の車両は2両編成で、
1号車 KUROFUNE | 2号車 SORAFUNE |
---|---|
← 窪川方面 ← 高知駅方面(ごめん・なはり線特別運行) | 高知駅方面 → (ごめん・なはり線特別運行)奈半利駅方面 → |
大海をゆく蒸気船がモチーフの茶褐色の車両 | 空想科学上の宇宙船をイメージした白色の車両 |
車両番号は「キロ185 1867」 1867年 大政奉還 一夜(18)むな(67)しき大政奉還 | 車両番号は「キロ185 1868」 1868年 明治維新 |
のような構造となっています。
他の「ものがたり列車」シリーズと比べて、車両デザインのコンセプトが尖ってますね。
坂本龍馬とリンクして車両ナンバーに年号を入れるなど、ディズニーのような仕掛けが施されています。

【 ネタバレ 】
この「車両ナンバーに年号」という仕掛けは、乗車時のアナウンスで披露されるだけなんですね。
乗車しなくても、もし、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の車両に出くわすことがあれば、車両ナンバーを確認してみましょう。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の旅程
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の旅程は、通年の土日に運行する通常運行と、年間の決められた日のみに走行する特別運行があり、それぞれ走行するエリアが違っています。
運行形態 | 旅程名 | 区間 | 特徴 |
---|---|---|---|
通常 | 立志の抄 | 高知 → 窪川 | 坂本龍馬らが脱藩したストーリーに沿って走行する、本当に「ものがたり」列車。 ポスターにも使われている安和駅に停車。 |
開花の抄 | 窪川 → 高知 | 下り・立志の抄では停車しない、須崎駅にかなり長い時間停車。駅構内でテーマパークのパレードのような演目が繰り広げられる。 | |
特別運行 | 煌海(きらめき)の抄 | 高知 → 奈半利 | 名称通り、きらめく太平洋を眺めながら往く。行く駅行く駅で、各自治体の方々のもてなしがすごい。 |
雄飛(ゆうひ)の抄 | 奈半利 → 高知 | 陽が沈む時間帯に壮大な太平洋を見ながら往く。沿線の安芸高校の学生さんが温かいお手振りを繰り広げる。 |
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の見どころ

他の「ものがたり列車」シリーズと比較して、エッジの効いている駅が無い…とは言え、玄人好みと提示させていただいたわけですが、それに至る仕掛けがあります。
高知県には「坂本龍馬」という、「歴史上の人物知っている人ランキング”でおそらく1位を獲得してもおかしくないキーマンが存在」しており、この坂本龍馬を絡めて「ものがたり」が組み立てられているんです。
特に、下り旅程である高知 → 窪川の「立志の抄」では、その仕立てが巧妙だったりする列車でしたね。
また、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線を往く特別運行が組まれているのも、これ自体が見どころですね。

高知県は東西に広がっているので、ごめん・なはり線が敷かれている東高知エリアと、高知市を挟んでの西側の窪川方面では文化が違っているんですよね。
特に、食材の違いがお食事に現れていて、このあたりも両方嗜みたくなる所以だったり。。。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』全旅程の車窓&食事
それでは、全旅程をそれぞれ詳しく記述していきますね。
高知 → 窪川「立志の抄」

この下りは坂本龍馬が脱藩するまでの”ものがたり”が語られる…という構成になっています。
例えば、通過する入明駅は、この『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』ローンチに合わせて「志の龍馬駅」という愛称が振り付けられ坂本龍馬像が建立。
坂本龍馬のものがたりを語るコンセプトと列車の沿線がインスパイアされていて、理解しやすいし面白いんです。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
高知駅 → 入明駅・・・とあっという間に通過したのち、再びあっとういう間に仁淀川に差し掛かります。
この仁淀川にかかる橋を通過している車載映像が、公式サイトなどでも使われていますね。
仁淀川は、昨今、「仁淀ブルー」というキーワード(水の色がとてつもなく透き通ったブルー)で絶賛売り出し中なのですが、本列車が通過する下流はさすがにブルーではございません。
上流にあるにこ淵なる滝壺あたりが相当ブルーですが、下流はただの下流ぽいだけです。
それでも、坂本龍馬が子どもの頃に落とされた川なんです…的な所以の解説などが入り、高知旅ならではのエモーションを掻き立てられます。

そして、この旅程で途中停車・下車して散策できる最大の駅は「安和駅」です。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』号のポスターなどに多数使われている「海と列車」の風景はこの駅です。

海が近い…というか、隣接している…という点では予讃線の下灘駅よりはるかに高レベルであり、その隣席している海というのが、白い砂浜なんです。
駅舎は新しく、海を印象づける明るいブルー(ソーナンス的なブルー)がキーカラーとなっており、駅舎も踏まえて南国の世界観を感じます。

ロケーションの「画」という意味でも下灘駅に勝ってるかと。
じゃあなんで下灘駅のようにメジャーじゃないのか…と言えば、それは「18きっぷのポスターに使われたことが無いから」ということなんでしょうか。。。
安和駅・・・メジャーになる前に、行っておいて損は無いかも…です(笑)
食事
実は、私はこの旅程の食事を「逃し」ましたorz….
「ものがたり列車」シリーズの食事券取得方法についての詳細は後述しますが、乗車日の4日前までしか購入できないんです。
それを把握せず、全然のんびり乗車日の前々日とかにみどりの窓口に買いに行ったらタイムアップだった、と。
なんですが、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』は、他のふたつの「ものがたり列車」とは違って軽食を事前予約できるシステムがあるんです。
というわけで、私はこの軽食の事前予約を活用し、この旅程ではオリジナルのフォカッチャをいただきました。


ちなみに、この軽食は事前予約が無くても、当日積み込まれた数量分は車内販売されます。
おそらく数個限定だとは思いますが、車内販売が開放された直後にオーダーすれば結構購入できるようです。
窪川 → 高知「開花の抄」

この旅程は出発が窪川駅ということで企画ツアーでの乗車する方々が多い旅程です。
ですが、実は意外な属性の人々が一定数乗車する旅程でもあるんです。
それが、宇和島から予土線で窪川へ来た人。

そもそも、予土線を「通し」で乗車している時点で、(結構な鉄道好きの)観光客になるわけですが、この人々は、窪川発の上り『時代の夜明けのものがたり』に乗車し高知へ抜けるプランを組んでいるようです。
そのためには、宇和島発12:18の予土線・窪川行に乗車するしかなく、こちらが窪川着14:27となり、その後ほどなくすると高知発の下り『時代の夜明けのものがたり』が窪川駅にやって来てそれが見れる…という、なかなかのタイムテーブルなんですね。
予土線を約2時間半乗車して来た人々と同乗するこの旅程は、車内もなかなかの空気感が生成されていますよ。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
私が乗車した2023年4月は、土佐久礼駅、佐川駅、さらに「今日だけ特別に…」というご説明付きでいの駅にも停車・下車散策が可能でした。

しかし、この上りの旅程では、なんと安和駅で下車散策できないんですorz……
その代わり、須崎駅に停車・下車散策可能となります。

安和駅も須崎駅もどちらも須崎市内なのですが、何か自治体の思惑とかで停車駅を分けてるんですかね。。。
そして、この須崎駅では、ディズニーリゾートさながらのパレードというか舞台というか…が催されるんです。
停車時間が長くかなりの尺があるので、ただただ物販だけではなく(むしろ物販は最小限)、「覚えて帰ってもらおう」という強い意志が感じられるセットリストでした。

さらに、この上り旅程でお食事をご予約された方は、食後のコーヒーを佐川駅で下車して提供されます。
車内での配給じゃないんですね。
佐川町は、朝ドラ『らんまん』にかなりの露出で登場し、酒処であることの認知が上がったと思うんですが、酒造りができる…ということでお水がおいしいところなんだそうです。
よって、本旅程の食後のコーヒーも、佐川駅で待ち構えている地元の方が淹れたてを提供してくださるんです。

このフローは、『四国まんなか千年ものがたり』の上りにもあるのですが、その他だとこの『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の上りだけでした。
ちなみに、『らんまん』に登場する主人公の酒蔵は、引き継がれ引き継がれ…現在は司牡丹という、ここ佐川の有名酒造になっています。
佐川駅で下車散策すると、少しのその街並みを見ることもできますよ。
食事
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』で提供されるご予約のお食事は、他の2種の「ものがたり列車」シリーズに比べると、全体的にコンパクトな構成になっています。
総じて、高知県の名産等々を詰め込んでいるスタイルなのですが、骨子的には「お弁当」と言う表現がマッチし、他の「ものがたり列車」シリーズのお食事が簡易的とはいえコース料理的な構造になっていることを踏まえると、少々「違う感」は否めないかと。。。

なのですが、きちんと差別化ポイントもあって、それがランチョンマットやコースター、お箸置き、お弁当箱等のお食事関連アイテム。
そのすべてが地場の名産品や世界観を取り入れて作られており、ここは他の「ものがたり列車」シリーズよりも地場との連携度合いが違います。

この上り・高知行きのご予約のお食事は、前述の佐川駅で提供される淹れたてコーヒーと、仁淀ブルーを表現しているブルーのゼリーが入った冷たいデザートが付いています。
お食事本体は、ややもすると「ちょっと豪華なおつまみセット」なんですが、コーヒーとデザートの提供方法がこの旅程独自であり、気に入る方はこういうスタイルが気に入るかと思いますね。

特別運行『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』ごめん・なはり線
ごめん・なはり線特別運行は高知〜奈半利間を1往復し、それぞれの運行に旅程名が付与されていますが、沿線の停車駅は同じなため一気に紹介。
ただし、食事は「高知 → 奈半利」と「奈半利 → 高知」で違うものが用意されていますので、こちらはそれぞれを記載します!
高知 ↔︎ 奈半利「煌海(きらめき)の抄」「雄飛(ゆうひ)の抄」

高知駅を出発し列車は東は向かい、まずは後免駅を目指します。
ここまではJR四国の運転手さんで、この後免駅で土佐くろしお鉄道の運転手さんに交代されます。
列車のアテンダントさんは変わらず、運転手さんの他に数人、車掌さんなど土佐くろしお鉄道の乗務員、またスタッフの方が乗り込まれます。
ごめんはなり線エリアの走行中は、土佐くろしお鉄道のスタッフの方(車掌さん?)が、車内に沿線の案内を放送するんです。
「ものがたり列車」シリーズの車内放送はすべてアテンダントさんが実施するため、車掌さんの案内は通常は入りません。
しかし、この旅程では、土佐くろしお鉄道のスタッフの方が自ら沿線の紹介をする…という貴重な案内放送を聞くことができるんです。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
ごめん・なはり線特別運行は、高知⇄奈半利での停車駅・下車散策可能駅は全く同じです。
後免駅で乗務員の方がJR四国⇄土佐くろしお鉄道と入れ替わるので停車しますが、ここでは下車はできず、
- 夜須駅
- 安芸駅
の2箇所でそれぞれ20分程度停車します。
夜須駅は無人駅のため出入り自由、安芸駅は有人で改札口があるため「通行証」が乗車時に配布され、それで有人改札を通過可能です。
両駅ともに、駅前・駅ナカに地元の物産などを販売する施設があり、じっくり楽しめます。

車窓からの景色は、あかおか駅⇄奈半利駅間でひたすら壮大な太平洋が広がります。
それだけではなく、ごめん・なはり線特別運行は必ず平日・金曜日に走行することもあって、自治体の方々がきちんと公務の中でお出迎え、安芸高校の学生さんたちが(おそらく)学校でのイベントとして下りも上りも盛大にお見送りを繰り出し、線路沿いにある幼稚園などからも園を上げてお手振りする…という、本当に地元の方々のおもてなし感が絶大に伝わる旅程です。

沿線・車窓からのお手振り度合いが一番高いのは、「ものがたり列車」シリーズすべてを合わせても、実はこのごめん・なはり線特別運行なんじゃないか…と試算したほどでございます。
食事
高知 → 奈半利
この旅程では、高知県の郷土料理とされている「皿鉢料理」スタイルの豪華お弁当とお椀のお料理が提供されます。
皿鉢料理自体がいろいろなお料理が大きなお皿に盛られている構造なので、こちらのお弁当も見た目も彩り鮮やかで美しく、地場の名物がたくさん入っている観光列車ならではのお食事です。

私が乗車した時、この「高知 → 奈半利」旅程のお食事を担当されたのは、高知市内屈指の高級旅館・城西館さん。
さすがのお味と見た目、そして、城西館さんのお料理をこんなところでいただけてしまう…というのも、通好みな仕掛けかと。

私は高知県が好きで、結構、比較的、コンスタントに高知に赴いているのですが・・・まだ城西館さんには宿泊したことが無くorz……
いつか泊まってみたい! とは思っているのですが、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』に乗車することによって、お料理だけでも味わえる…というのは、別の意味でおトクかも、、、と思いましたですよ。
奈半利 → 高知
「ものがたり列車」シリーズの中で、おそらくこの旅程が一番マニアックだと思われ、故に、このお食事はかなりレアかと。

お食事をご担当されたのは、ホテルなはりさん。
東高知はカツオではなくマグロの遠洋漁業が盛んだそうで、ホテルなはりさんは「マグロ創作料理ご専門のお宿」ということもあり、マグロが入ったなかなか通好みのお料理が提供されます。
また、提供される二段重のお弁当箱は、県内の木材を使い太平洋の大海原がカッティングされた和モダンなデザイン。
通常運行される「高知⇄窪川」のお弁当箱を利活用せず、太平洋を眺めながら走行する「高知⇄奈半利」のコンセプトを踏襲した繊細な仕掛けに心奪われるのでした。

『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』乗車の各種料金は?
では、気になる乗車のお値段を整理していきます。
乗車するためには、「乗車券 + 指定席特急券」が必要となりますが、JR四国の「ものがたり列車」シリーズは、みどりの窓口で購入することができます。
パッケージツアーも多数販売されていますが、安価なのはみどりの窓口購入・一択!ですかね。
特急料金・食事予約券料金
旅程 | 特急料金 + グリーン料金 | 食事予約券料金 (税込) |
---|---|---|
立志の抄 高知駅 → 窪川駅 | 2,900円 | 5,500円 |
開花の抄 窪川駅 → 高知駅 | 2,900円 | 5,500円 |
煌海(きらめき)の抄 高知駅 → 奈半利駅 | 3,720円 | 5,500円 |
雄飛(ゆうひ)の抄 奈半利駅 → 高知駅 | 3,720円 | 5,500円 |
ごめん・なはり線を行く、煌海(きらめき)の抄と雄飛(ゆうひ)の抄は、グリーン料金がお高いため、「ものがたり列車」シリーズの中でも一番の高価格となっておりました。
乗車券は、お得なきっぷ活用の一択!
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の乗車券は、各種お得な乗車券を充当することができます!
特に、ごめん・なはり線の特別運行は、JRと土佐くろしお鉄道を跨いで乗車することになるので、お得なきっぷを活用するの一択かと。
JR四国が発行する各種お得な乗車券は、土佐くろしお鉄道もワンストップで乗車できる仕様が多いのです。
四国満喫きっぷ
JR四国のチケットアプリ「スマえき」で購入すると10,500円、土・日・祝日を1日含む連続3日間JR四国と土佐くろしお鉄道の特急・普通列車が乗り降り自由という仕様のお得なきっぷです。
常時販売しているわけではない件が、私のようなJR四国ビギナーの大きな壁ではありますが(笑)、粘り強く探していると、出くわす可能性あります。
私が出くわしたしたのは、2023年4月〜5月にかけて発売されていた「瀬戸大橋線開業35周年記念 帰ってきた 四国満喫きっぷ」という名称のもので、これを使って2泊3日で「ものがたり列車」シリーズを合計6本に乗車した次第です。

バースデーきっぷ
JR四国のお得なきっぷといえば「バースデーきっぷ」が有名ですね。
レギュレーションは、お誕生月の連続3日、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線の特急列車が乗り降り自由・・・ということで、こちらは利用時期が読めるので予定が組みやすいです。
バースデーきっぷの「普通車自由席用」のお値段は「ご本人様用」「お連れ様用」ともに12,000円となっており、「ものがたり列車」シリーズも組み合わせて、四国全域も回れてしまうことを鑑みると、このインフレな昨今でお得さが際立っているかと。

『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』オススメの座席はどこ?
観光列車に乗車する際の「どの座席がいいのか?」問題。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の車窓は、高知駅⇄窪川駅の旅程と、土佐くろしお鉄道の高知駅⇄奈半利駅でそれぞれまったく異なる路線を往くので、それぞれでオススメ座席を挙げてみます。
高知駅 ⇄ 窪川駅間でのオススメ座席は?
結論から言うと、どの座席でも全く差が無いかと。
そう、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の車窓には、下りも上りも、左右・海側山側にあらゆるイベントが現れるんです。
敢えて、本当に敢えて提示するならば・・・
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』のポスターなどに頻繁に登場する「画」は安和駅ですが、この安和駅の「The目の前」に広がる海岸の眺望は宣伝に使われるだけあって秀逸であり、これを堪能できるのは海側座席。

しかしながら、個人的に非常に印象に残っているのが、佐川町と須崎市の間にある斗賀野トンネルを出た直後に出現する、急勾配の山肌にびっしりとそびえ立つ「白石工業 土佐工場」の造形美。
これはもう見てみないと圧巻の姿を感じられないわけですが、この「白石工業 土佐工場」はもちろん山側に登場します。

高知駅 ⇄ 奈半利駅間でのオススメ座席は?
これはもう、海側の一択です。
1号車のKurofuneは、全席がグループ用にBOX席、高知家の団らんシートと、窓を背にしたテーブル席になるのですが(高知家の団らんシートは、引き続き新型コロナ感染症対策によりグループ席の運用無し)、着席するならば海側がよいかと。
逆に、2号車のSorafuneは二人掛けの向かい合わせ席も含めて、すべての席で窓に向かって着席するのですが、これももちろん海側です。

ごめん・なはり線区間での景色は、太平洋を望むことができる海側が断然良い車窓。
特に香南市エリアの海沿いでは、列車と並走しながら手を振ってくださるサイクリストチームが登場。
このサイクリスト、香南市の職員の方が列車の運行に合わせて数台の自転車で並走し、次に停車する夜須駅へ回り込み、駅で出迎えてくださる…という強者なんです。
逆に、往路・復路含めて、学校総出(?)でお手振りを繰り広げる安芸高校は山側に登場。
本旅程は必ず金曜日の走行なので「授業あるよね?…」と思ってしまうのですが(笑)、生徒も先生もみなさん揃って学校の前の歩道から手を振ってくれますよ。
まとめ
本記事では、以下について、備忘録・解説しました。
- 『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』とは?
- 『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の全旅程について
- 旅程ごとの「車窓」「食事」のご紹介
- 『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』に乗車する際の各種料金
- 『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』オススメの座席
各旅程のお食事については、季節ごとにメニューが変わることが告知されているので、本記事でご紹介したのはすでに過去のメニューですのでご承知置きください。
個人的には、『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』をはじめ、JR四国の「ものがたり列車」シリーズでは、お食事を予約されることをオススメしています。
ゆっくりと走る列車、他では見ることのできない車窓、地元の方のお手振り・おもてなし・・・観光列車に乗車することはいずれも非日常ですよね。
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』では、他の「ものがたり列車」シリーズにはない、「軽食お取り置きサービス」もありますので、こちらもお試ししたいところではあります。
私が過去に乗車した際には、地場のお魚を使ったフォカッチャ or パイが提供されました。
ここだけの、なかなか面白いメニューであり、きちんと温かい食事で提供されますよ。
ぜひ、乗車券が予約できたら、オリジナルのお食事もお取り置きの軽食も、ご予約されてみてくださいませ。