宗谷本線でキハ261系「ラベンダー」編成のイベント列車に乗って来たよ、というお話し。
2022年に宗谷本線の『サロベツ』に充当された編成に乗車したのですが、ANAとコラボしたイベント列車でした。
宗谷本線のサロベツや特急は超長旅ですが、それを「ラベンダー」編成で行けるのはいいですよね。
どんなイベント列車だったのか、アーカイブしていきます!

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私は、普通も普通な一般人でも実施可能な豊かなコトを、日夜、追求・探究している、昼から飲む🍷ソロ活オトナ女子👩ベネ活家✨です。
JR北海道のキハ261系「ラベンダー」「はまなす」編成。
乗車したことがある方、乗車してみたいな…と思ってらっしゃる乗り鉄さんは多いのではないでしょうか。
また、確認した限り、撮り鉄さんにも大人気のようで、ホームに入線するとそれはそれはすごい人です。
私も以前から乗車してみたい車両のひとつだったのですが、偶然にも、イベント列車として宗谷本線に投入されることがあって、東京から乗りに行きましたのでログ的にアーカイブします。
イベント列車として投入されることが多いので、この記事のイベント列車が参考になれば…と思います!
JR北海道のキハ261系「ラベンダー」編成をおさらい
さて、今回乗車する「ラベンダー」編成は、JR北海道の『キハ261系5000代 多目的特急車両』という名目で、コンセプト違い・色違いで2編成あるんですね。
JR北海道のwebサイトに掲載されている情報では、全車両Wi-Fi、全席コンセント利用可能…ってなってるわけですが、個人的に乗車してみたかったポイントはフリースペースとなっている「増1号車」です。
いわゆるラウンジ的な建て付けで、乗車中にこのラウンジに出向き、ゆっくり食事などを楽しみながら、車窓を眺められちゃうわけです。
この車両だけ観光列車状態。

私は非常にミーハーな乗り鉄・女子鉄であり車両については全然詳しくないのですが、この「ラベンダー」編成は、見れば「なんか違うな」というのがわかる程度の知識。。。
しかし、「レアもの」も非常に好きなので、宗谷本線を走行する「ラベンダー」編成…とか、聞いただけでたまらなく乗りたくなり。。。
『花たび そうや』と『ラベンダー編成』が同時に宗谷本線に投入される
『花たび そうや』のチケットが取れないorz…..
そもそもなのですが、今回の「ラベンダー」編成乗車に当たっては、本命であった『花たび そうや』のチケットを確保できなかったことが発端でした。

羽田-旭川のフライトは得意のANAタイムセールで購入、あとは『花たび そうや』のチケットが発売される、運行日の1ヶ月前10時に購入すればよいわけですが、この「運行日の1ヶ月前10時に購入」いわゆる「10時打ち」って、どうも苦手で。。。
確保の方式として秘奥義を使ったんです、、、その名も「コンシェルジュ」。
過去に、肥薩線時代の『かわせみやませみ』のシートを悠々確保し「どの席にします?」と選択肢まで提示するほどの凄腕コンシェルジュ。
なのですが、今回のオーダーは当初から非常に弱気を見せ、努力はするも確保の可能性は低い…との見立て。
さてこそ、結局、発売日当日の夕刻にはミッション不成立の連絡を受けるわけですが、あまりの予想通りの結果に一応怯むこと無く「運行日から逆算して、対応可能日まで毎日取得を試みてほしい」とリクエストをしてみたところ、もちろん「やってみます!」と。
さすが、年会費77,000円のコンシェルジュ(笑)
結局、確保はできなかったわけですが、そもそも『花たび そうや』運行初日に、同じく宗谷本線に投入される「ラベンダー」編成のサロベツのチケットも、コンシェルジュにオーダーしていたんですね。
こちらはもちろん悠々の確保でした。
東京・羽田〜旭川の航空券&宿泊はもっと前段階で仕込んであったので、この日程で北北海道への旅は確定しており、とりあえず「ラベンダー」編成の『サロべツ』に乗車しに行く旅となったわけです。
同じ日の宗谷本線に投入される「ラベンダー」編成のイベント列車
2022年5月・・・『花たび そうや』が運行される土日の特急『宗谷』『サロべツ』に、ラベンダー編成のイベント車両が投入されました。
イベントの名称は『ANAのふるさと納税装飾』。
非常に玄人好みのイベント列車。

このたび、多目的特急車両261系5000代「ラベンダー」編成のラベンダーラウンジ(増1号車)と、この車両で運行する特定日の特急「宗谷」「サロベツ」にて販売する特産品と装飾デザインが決定しました。
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202205/20220512.html
プレスリリース内に掲示されている自治体
ごとに運行日が決められていて、その列車に乗車すると、その自治体の名産物…特にふるさと納税で推しているアイテムが購入できたり、振る舞われたりする…というイベント列車でした。
販売や案内をするのは、乗車している各自治体の担当者とANAのイベント担当職員さん。
かなり、手作り感の高いイベント列車です。
「ラベンダー」編成 イベント列車 回顧
まず、旭川駅で『花たび そうや』を見送る
『花たび そうや』の運行初日は、2022年5月14日(土)旭川駅10:41発の下り列車。
朝一番の羽田→旭川のAirDO便で向かったのですが、この段階から乗り鉄・撮り鉄さん率高かったですね。
初日ということもあり、旭川駅の改札やホームでは盛大に催し物が実施されていて、発車時のホームには旭川市のゆるきゃら『あさっぴー』(ゴマフアザラシ)まで登場、JR北海道の職員さんやイベント関連の大人たち、撮り鉄も多数集まって発車を見送る流れに。


いよいよ「ラベンダー」編成 ANAふるさと納税とのコラボイベント列車が出発
午前中に『花たび そうや』を見送ったのち、同日の13:35旭川発のサロベツ1号が最初の「ラベンダー」編成の『ANAのふるさと納税装飾』。
この日のサロベツ1号の担当自治体は「豊富町」となっており、列車内のイベントも旭川から豊富町までとなっていました。
そう、この「ラベンダー」編成を使った『ANAのふるさと納税装飾』は、出発駅から担当する自治体の駅間の実施なんですね。
稚内市は言わずと全行程で実施で、利尻・利尻富士・礼文も全行程、名寄市は名寄⇄稚内間で往復しており、士別市については、なぜか旭川→美深という行程。
イベントの初日が豊富町で旭川→豊富町というのは、巧者狙いな感が。。。

で、かくゆう私は、この「ラベンダー」編成に乗車するならば、もう、完全に、この「豊富町」イベントの1択狙いだったんです。
宿泊地も豊富町内を確保しており、もし『花たび そうや』のチケットを確保できたとしても、稚内から豊富まで上って宿泊、翌日は豊富からサロベツで旭川へ戻ってくる…という旅程を組んでおりました。

予想通り、この「ラベンダー」編成 イベント列車のサロベツ1号は、(おそらく)通常時より少々人が乗っている…程度の座席埋まり具合で、旭川駅を出発いたしました。

豊富駅までの「ラベンダー」編成 イベント列車…超忙しくてあっという間
旭川駅を出発した「ラベンダー」編成のイベント列車内には車内放送のあとに、ほどなく、豊富町のPRの放送が。
車内には、豊富町の担当の方(どういうお仕事をされていらっしゃる方なのか、はたまた、豊富町のボランティアの方なのか…ちょっと分からず。。。)が数名乗車されており、車掌室から数回に渡ってアナウンスが入りました。

「ラベンダー」編成はイベント車両ということもあって、売店(的な?)スペースがあるんですね。
ここで、地元の特産品やふるさと納税品などが数点、販売されています。
豊富町は北海道でも屈指の「酪農の町」として有名であり、これはおそらく町が施策を打っていわゆるブランド化しているのだと思われます。
踏まえて、豊富町って、ふるさと納税返礼品もかなり「攻めて」いるアイテムが多いんですね。
おそらく一番「推し」ているのが、「湯あがり温泉プリン」なる商品。

この湯あがり温泉プリンを筆頭に、お家芸とも言える乳製品のチーズやチーズケーキ、もはや全国ブランドとも言えるサロベツ牛乳などが車内販売されていました。
また、名寄を過ぎたあとには、乗客すべてに「豊富温泉の素」が配布される、というイベントも。

というわけで、旭川を出発した直後から車内放送を確認したりしている間に、大好きだった北比布駅を通過するのでまずは確認作業。
さらに、塩狩峠も見ておかねば…ということで蘭留を過ぎたあたりから車窓を見ながら塩狩駅を通過で観覧、列車が峠を下りはじめ車内の掲示板に「次は和寒」と表示されたあたりで売店へ買い出しに。
私はこの日、豊富駅で下車し、その人気の川島旅館に宿泊予定だったので、湯あがりプリンは車内では購入せず、おつまみのチーズとチーズケーキを購入。
座席に戻ってさっそく購入品をいただいているも、名寄高校駅も見たいし、北星駅や紋穂内駅の現在も確認したい….。
豊清水信号場では交換で停車するので、周囲の確認と対抗列車の確認。
音威子府までの間に、増結されたラウンジカーを見に行き、ラウンジから車窓を眺める。
音威子府を過ぎると北海道が本気を出してくるので、意外と好きな問寒別駅から糠南、雄信内と宗谷本線のハイライトとも言えるエリアをくまなく堪能。
幌延駅に停車すると、次はもう豊富駅なので、車窓を見ながら下車の準備・・・というわけで、4時間近くも乗車しているのに、車窓&車内でのイベントが多過ぎてあっという間…に豊富駅着、という。。。

2日目は稚内発のサロベツ
さて、明けて翌日。
豊富駅から普通列車に乗車して目指すは稚内駅。
もちろん、この豊富駅からも上り旭川方面のサロベツに乗車することはできるのですが、時間が余り過ぎてしまったので、急遽、稚内まで移動し、始発から乗り通すことに。
そういえば、宗谷本線の各駅停車って乗車したこと無かったような…このサロベツ原野を抜けて行く、のらりくらりの普通列車って妙に心がきゅるきゅるします。
また、停車していく各駅も、本来なら「一度は降りてみたい」駅ばかりですが、すべて降車していける旅はそうそう構築できないので各駅停車というのはいいですね。

さて、各駅停車で稚内駅に到着後、1時間程度で旭川行きのサロベツ4号が出発するタイムテーブルとなっております。
このサロベツ4号は、前日の旭川駅から出発したサロベツ1号とは違って、撮り鉄さん含め撮影される方々でいっぱい。
旭川駅ではなんであんなに人気が無かったんだろう…と思うほど(笑)

2日目のANAのふるさと納税イベント割り当ては名寄市 イベントは稚内駅から名寄駅まで
2日目の『ANAのふるさと納税装飾』「ラベンダー」編成は、まずは『特急宗谷』の下りで名寄から稚内まで実施されており、この稚内発の上り・旭川行きサロベツ4号はその折り返しとなっておりました。
乗り込んでいらっしゃる名寄市の担当の方数名は、片道3時間弱の名寄⇄稚内を特急で往復…という、考えてみると結構なハードワークです。
この上りサロベツには稚内駅から新たな乗客が乗ってくるわけですが、地元・名寄市を知ってもらおうと、売店でのふるさと納税品の販売、車両を回って資料やお土産の配布など、めちゃめちゃ献身的、地元愛凄いです。
ちなみに、前日の豊富町割り当てイベントでもそうだったのですが、市町村のイベント担当の方は座席がないので立ちっぱなしですよ。
もう本当に頭が下がります。。。

名寄駅までは前日の豊富町イベントと同様に、名産品が販売されていたり、グッズや資料が配布されていたりと賑わいがありましたが、名寄市のご担当者さまが下車されてしまうとイベントはそこまでで、通常のサロベツがたただた「ラベンダー」編成で走行しているのみ。
この区間は、稚内方面から戻ってくると結構都会に見えてしまう…という認知バイアス的な現象が発生してしまい、のらりくらりと車窓を眺めていると旭川までは瞬殺に感じる、という(笑)
そもそも、なぜ、宗谷本線でANAのふるさと納税を訴求するのか?
この件、もちろん真意は不明ですが、上出のプレスリリースにもある通り、ANAはこの宗谷地区を「推し」ているわけで、その推しを推すのに自社コンテンツの中から「ANAのふるさと納税」が親和性が高い、リレーションしやすい、というロジックなんだと思います。
そして、その背景には、もちろんビジネスがあるわけで、「ANAのフライト」「ANAのふるさと納税」ともに、この宗谷本線でのイベントが売上に寄与するであろうと。
個人的には、車内でふるさと納税の返礼品を紹介し、販売し、地元の観光を訴求し・・・を実際に実施しているのが各市町村の方々…というのが良かったです。
車内放送もいい意味で「原稿読んでます」なのですが、それがいい。
超饒舌な朗読やナレーションにならないのがいい(笑)
また、このようなイベントが実施されることがあれば、沿線や同じ宗谷管轄の自治体にもぜひ登場してもらいたいです。

実は、このエリアの自治体のふるさと納税返礼品って、何年か前からコンスタントにいただいており、個人的にかなり好きなエリアなんですよねぇ。
豊富町をはじめ、天塩町、猿払村とか。。。
まとめ
本記事では、以下について、備忘録・記述をしました。
- 北海道のキハ261系「ラベンダー」編成とは?
- 宗谷本線に投入されたANAのふるさと納税装飾「ラベンダー」編成のイベント列車について
- 「ラベンダー」編成イベント列車に乗車した回顧録
宗谷本線自体は非常に輸送密度が低いわけですが、近々で廃線になるような話しはないものの廃駅は容赦がないため、この2022年にイベント列車で乗車することができて非常に満足でした。

また、本文中に記述した通り、移動と考えると「旭川から稚内まで列車で行くのか?」と課題的になってしまいますが、イベント列車だと4時間近くがあっという間…という相対性理論も実体験できます(笑)