JR四国の人気観光列車シリーズ「ものがたり列車」シリーズをすべて乗車した私が『四国まんなか千年ものがたり』の列車の魅力を始め、旅程ごとに車窓の景色や車内風景、列車旅の途中で立ち寄るスポット、旅最大のイベントである食事…などを整理しました。
特に、「ものがたり列車」シリーズ乗車の最大のお楽しみとも言えるお食事については、この記事を読んで絶対いただきたくなりますよ(笑)

当ブログへお越しいただき、どうもありがとうございます!
私は、普通も普通な一般人でも実施可能な豊かなコトを、日夜、追求・探究している、昼から飲む🍷ソロ活オトナ女子👩ベネ活家✨です。
『四国まんなか千年ものがたり』・・・人気観光列車として「乗ってみたい!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
ここでおさらいとして、JR四国の「ものがたり列車」シリーズは、
- 香川県と徳島・大歩危を往復する『四国まんなか千年ものがたり』← 本記事でご紹介
- 愛媛・松山起点で愛ある伊予灘線を行く『伊予灘ものがたり』
- 高知起点に土佐くろしお鉄道特別運行もある『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』
と全部で3種類あります。
3種類とも、人気観光列車ランキングなどにかなりの高確率でランキングされている、いずれも人気の観光列車ですね。
その中でも、本記事で取り上げる『四国まんなか千年ものがたり』は、おそらく一番ハイクラスな「ものがたり列車」だと思います。
では、さらに盛り上がって乗りたくなる!ように(笑)じっくりご案内します!
『四国まんなか千年ものがたり』とは?

香川県〜徳島県を往復するのが『四国まんなか千年ものがたり』。
沿線の「坪尻駅」や「大歩危・小歩危」はそもそも四国屈指のキラーコンテンツであり、車窓の風景が総じて良い「ものがたり列車」は、この『四国まんなか千年ものがたり』ですね。
また、車内のお食事のセットリスト、琴平駅に専用ラウンジの配置など、観光列車旅のコンセプトがハイソサエティーであり、贅沢感は及ばないものの『四季島』『ななつ星』に通じるところがあります。
ですが、完全ツアー商品ではなく、グリーン車特急券と乗車券で乗れるところが、実はかなり“推し”なポイントです。

私は、未来のビジョンとして、「TRAIN SUITE 四季島」「ななつ星in九州」に乗れるまで勇往邁進すると謳っているのですが、『四国まんなか千年ものがたり』への乗車は、この未来のビジョンへの情熱を掻き立てられる時間となりました。
列車のコンセプト、車窓に登場する沿線の本当に「ものがたり感」、車内のインテリアやアイテム、お食事の世界観など、個人的に食指が動く観光列車でした。
『四国まんなか千年ものがたり』の車両
『四国まんなか千年ものがたり』の車両は3両編成で、
1号車 「春萌(はるあかり)の章」 | 2号車 「夏清(なつすがし)の章」 「冬清(ふゆすがし)の章」 | 3号車 「秋彩(あきみのり)の章」 |
---|---|---|
← 大歩危駅方面 | 琴平駅・多度津駅方面→ | |
若葉の芽吹きをイメージした緑色の車両。下り・そらの郷紀行の先頭車両 | 夏の川のすがすがしさ、冬の空気の清らかさを表した青色の車両 | 色づく山々、熟れた果実をイメージした赤色の車両。上り・しあわせの郷紀行の先頭車両 |
のような構造となっています。
『四国まんなか千年ものがたり』と聞くと緑色の先頭車両をイメージしますが、これは1号車が先頭車両となる下り旅程の光景なんですね。
上りの琴平駅・多度津駅方面への旅程は、3号車の赤色の車両が先頭となり、ちょっと『伊予灘ものがたり』風でもあります。
『四国まんなか千年ものがたり』の旅程
『四国まんなか千年ものがたり』の走行は、週末と、季節によって月曜日・金曜日などにもタイムテーブルがあり、1日1往復、下りと上りの2旅程があります。
旅程名 | 区間 | 特徴 |
---|---|---|
そらの郷紀行 | 多度津 → 琴平 → 大歩危 (10:19 → 10:48 → 12:47) | 多度津・善通寺・琴平のいずれかから乗車する、とにかく「乗りやすい」旅程。 お食事は香川県の地元食材を使った洋食のコースで、かなりの本格派。 |
しあわせの郷紀行 | 大歩危 → 琴平 → 多度津 (14:21 → 16:31 → 17:14) | 阿波川口駅、讃岐財田駅でも下車散策できる。 お食事を提供する日本料理店のみなさまが沿線で壮大なお手振りを展開するなど、圧倒的に見どころが多い。 |
『四国まんなか千年ものがたり』のみどころ

『四国まんなか千年ものがたり』が走行する行程の最大の見どころは、間違いなく「坪尻駅」でしょう。
下り・上りの両行程とも停車し、下車散策が可能ですよ。
坪尻駅には、下り・上りともに10数分停車、下車して駅ナカ・駅ソトを散策できます。
外界へ通じる車道はない秘境駅故に、このリードタイムで駅周辺は全部見れちゃいますね(笑)
また、坪尻駅のスイッチバック行程では、アテンダントさんが詳しく実況をされ、運転手さんも車内で挨拶を実施されるというイベントもあります。

秘境駅に観光列車で到達する…というのは、乗り継いで乗り継いで・・劇的に本数の少ない各駅停車のタイムテーブルに合わせてやって来る…という方から見れば邪道かもしれません。
しかしながら、女子おひとりさまがレベル高の秘境駅へ訪れるのはリスク側面から非常にハードルが高いため、このように観光列車が献じてくれるのは実にとっても良きサービスなんですよねぇ。。。
どうか許容してください。。。。
坪尻駅のほかには、下りの終点・上りの出発駅「大歩危駅」に至る「小歩危峡」「大歩危峡」の景色も絶品です。
この区間は、特急列車はもちろん、普通列車だって普通のスピードで通過してしまい、このシビレる車窓をじっくり閲覧できないわけですが、そこは観光列車…ドヤ顔で超絶徐行しオーディエンスの心を掴みに来ます(笑)

さらに、個人的に非常に記憶に残る駅があるんです。
『四国まんなか千年ものがたり』の車内でも「坪尻駅」「大歩危・小歩危峡」ほどに取り上げられないのですが、こんな勿体無いことあるか…と考えているほどの物件。。。
それが「讃岐財田駅」(さぬきさいだえき)です。
下り列車ならば琴平駅を出て3駅目、坪尻駅のひとつ手前の駅なのですが、坪尻駅とは距離がかなり離れているため秘境感は無く比較的開けた駅です。

なぜこの駅が強烈に記憶に残ったかと言うと、駅名に付く「財」という文字。
事前調査をせず同駅に停車した時にはじめて駅名を見たのですが、何の前置き・情報もない状態で突然登場する「財田」なる駅名には目を奪わずにはいられませんでした。
さらに、その驚きの駅名もさることながら、駅舎の前に堂々と鎮座するタブの木なる巨木が、樹齢700年〜800年ともいわれ、『四国まんなか千年ものがたり』のシンボルマークはこの讃岐財田駅のタブの木がモデルなんだそう。

駅名といい、高樹齢の巨木といい、豊富・繁栄しか感じない超絶パワースポットであることを悟りました、はい。
にも関わらず、知名度は、この超絶パワースポットに全く追いついてないインプレッション度合いであり、一刻も早い更なる訴求が待たれる…と思った次第でもあります。
もっと「推し」てよいですよ(笑)

あとから調べてみたのですが・・・
日本の鉄道に「財」の文字が付く駅名は、この讃岐財田駅を含めてたった3つしかないようです(2023年9月現在)。
この希少価値感を鑑みれば、やはりこの駅は想定以上のパワースポットレベルかと(笑)
ちなみに他の2駅は、なぜかいずれも日豊本線に存在します。
・財光寺駅(ざいこうじえき)
・財部駅(たからべえき)
この2駅も、その字面から非常に豊富・繁栄を感じます。
讃岐財田駅と3つセットで訪れてみたいところです。
『四国まんなか千年ものがたり』だけに設置!専用待合室(ラウンジ)とは?

JR四国「ものがたり列車」シリーズの中で、専用待合室(ラウンジ)が存在するのが、この『四国まんなか千年ものがたり』です。
その他の観光列車『伊予灘ものがたり』『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』にも、その世界観を踏襲した待合室的な領域は存在するのですが、専用ラウンジというのは無いんですね。
この『四国まんなか千年ものがたり』専用待合室(ラウンジ)があるのは、琴平駅です。
下りの出発・上りの終点である多度津駅ではなく琴平駅。
専用待合室(ラウンジ)に入室できるのは当日の乗車券を持ったユーザーのみで利用はきっぷに含まれているので無料、逆に、お連れさまが追加料金を支払えば利用できる…ということもありません。
これはかなり優越感を味わえます。
列車の到着時間の前後のみオープンしており、列車に乗車している場合には、琴平駅到着時に下車しておもてなし・サービスを受けることができます。
下り「そらの郷紀行」の専用待合室(ラウンジ)でのおもてなしは?
下り旅程では旅の初段に琴平駅に到達するので、車内お食事を予約した顧客にはウエルカムドリンクが提供されます。
多度津駅・善通寺駅から乗車して来た場合は列車を降りてラウンジへ行くことができ、その場面でウエルカムドリンクが提供されるのですが、断然、お得なのは琴平駅から乗車するパターンですね。
琴平駅から乗車する場合は列車が到着する小一時間前からラウンジに入場することができ、そこでウエルカムドリンクが提供、ラウンジ内にある展示物を鑑賞したり車内で販売されるオリジナルグッズの現物を確認したり…と、ラウンジ自体を満喫することができるんです。

また、専用待合室のため、入室時に乗車券・特急券を確認、これが実質検札となるのですが、この時にきっぷ現物をオリジナルケースに入れてくれるんです。
これはマニアにはたまりません!専用待合室入室の恩恵。

上り「しあわせの郷紀行」の専用待合室(ラウンジ)のおもてなしは?
大歩危駅を出発する上り旅程では、旅の最後に琴平駅に到着します。
この時、事実上、琴平駅が観光列車としての終着であり、アテンダントさんの多くもここで下車、飲食やグッズなどの提供もこの先では実施されない仕様。
故に、上り旅程では琴平駅で下車されるお客様も多いんです。
この時、ラウンジでは、お食事をいただいたユーザーのみにデザートが提供されます。
車内でのお食事では茶菓子が付属されており、この段階ではすでにいただき終わっているのですが、さらにラウンジでデザートをいただけるのはもてなし感が嬉しい限りです。

琴平駅で下車するお客様は、ラウンジを経由して駅構内から外へ出られます。
継続して善通寺駅・多度津駅まで行く場合は、ラウンジから再び駅ホームへ出て目の前の停車している車内へ・・・
琴平駅では『四国まんなか千年ものがたり』の乗降は改札口を一切通過することなく、すべてラウンジ経由で出入りが可能であり、このようなフローが成り立つのが琴平駅だけなんですね。

私は、ラウンジのような特別感・限定感がすごい好きなので(笑)、下り「そらの郷紀行」に乗車する設定を、ちゃんと狙って琴平駅からにしました。
しかしながら、当日、琴平駅からラウンジ経由で乗車したユーザーはほんの5名程度。
その他にも琴平駅から乗車された方はいらっしゃったのですが、普通に改札を通ってホームに入り列車の到着を待っておられたようです。
それくらい、このラウンジの存在が知られてないのだと思います。
ちょっともったいない。。。
『四国まんなか千年ものがたり』旅程の車窓&食事
それでは、下り・上り、両旅程をそれぞれ詳しく記述していきますね。
多度津 → 大歩危「そらの郷紀行」

多度津駅を10:19に出発、途中、善通寺駅でも乗車を受け付け、琴平駅にやって来る下り旅程の「そらの郷紀行」。
琴平駅ではお客様のラウンジへの立ち寄り、ここから乗車するユーザー…等々で10分少々停車、また、列車内へのお食事も琴平駅で積載され、いよいよここからが下り「そらの郷紀行」のスタートとなるんですね。
『四国まんなか千年ものがたり』と言えば、おおよそ一般的にはこの下り「そらの郷紀行」旅程を指していると思われ、チケットが取りづらいのもこの旅程です。
終着が大歩危駅となりますが、この大歩危駅は特急停車駅ではあるものの周囲には人の営みはあまり無い吉野川沿いの山間の駅。
土讃線の徳島県と高知県の県境駅ということもあり、この下り「そらの郷紀行」で大歩危駅に降り立った乗客はやって来た土讃線を引き返すケースがほとんどで、到着後にほどなくやってくる上りの特急・南風にこぞって乗車していました。

阿波池田駅まで戻り徳島駅方面か、もしくは『四国まんなか千年ものがたり』に乗車する目的だけであれば、琴平・多度津まで戻るのかもしれないです。
不思議なことに、折り返しの上り「しあわせの郷紀行」に乗車するユーザーは、なぜか少ないんですよねぇ。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
下り「そらの郷紀行」の下車散策可能駅は、坪尻駅と阿波池田駅。
阿波池田駅では駅外に行くことはできず停車時間も短いので、ほぼホームに滞在して車両を撮影するか反対ホームの停車している徳島線を撮影するか…レベルのイベント消化。
坪尻駅は前述した通りで、スイッチバックの実況と下車散策して秘境駅を楽しむことができます。
車窓のハイライトは、前述した「小歩危峡」「大歩危峡」のほかに、坪尻駅を出発し阿波池田駅に到達する区間。

坂道を下って行く列車から平野が一望でき、その後吉野川の鉄橋をゆっくり渡り、池田の市街地へ入っていく・・・というシナリオの眺望なのですが、これは下り列車でないと味わえないんですね。
本当に「紀行」というフレーズにシンクロする車窓かと。
食事
「四国まんなか千年ものがたり」のお食事は、「ものがたり列車」シリーズの中で一番価格が高いお食事です。
(といっても、「伊予灘ものがたり」の「双海編」「八幡浜編」より100円程度お高いだけなんですが…笑)
しかし、それだけの価値は充分にあり、むしろ、この水準の洋食コースを「街」のビストロあたりでこの価格でいただいくことはできるのか…と思わせるほどのパフォーマンスかと。
私自身は、乗車した「ものがたり列車」シリーズすべての中でランキング1位のお食事だと思いました。
まず、お食事コース1品目は、前述したラウンジでウエルカムドリンクとして提供されるスープです。

これ、あとあと考察してみると、ものすごく顧客の心を掴む策だと感心したほど。
このスープはウエルカムドリンク用として設計されたスープではなく、お食事コースの1品目として設計されたスープなので、ウエルカムドリンクというテンポラリー感が全く無いんですね。
故に「ウエルカムドリンクです!」との紹介で提供される「ドリンク」として喉に通すと、味が超越しており、「え?何これ?いきなり絶品!!」となります。おそらくおおよそ。。。

そんなウエルカムドリンクの魔法のスープをいただいたのちに列車に乗車して提供されてくるのが、4皿の前菜。
松花堂弁当的な和食器に入って登場しますが、中身は、お皿にゆとりを持って盛られた季節の洋食4品。
見た目の美しさはもちろん、本来ならば一皿一皿前菜として提供されてもおかしくない凝ったメニュー。
洋食とは言え讃岐の素材を使った和テイストも感じるお料理は、手が込んでいる…とひとめで分かります。

お食事の後半では、じっくりと煮込んだシチューとバターライスが登場。
最後には、丁寧に淹れたコーヒーと小さなフィナンシェの焼き菓子が提供されます。

この下り旅程は、阿波池田駅を出たあとだんだんと山深いエリアへと入って行き、小歩危駅から大歩危駅までの間は、車窓に吉野川の渓谷の絶景を見ながらゆっくりと走行します。
この区間を、丁寧なコーヒーと丁寧な焼き菓子をいただきながら流れる車窓を鑑賞するのは、本当に贅沢で非日常・・・自分に酔いました(笑)

大歩危 → 多度津「しあわせの郷紀行」

大歩危駅までやってきた下り列車が1時間半ほど静かに大歩危駅に停車し、その後、やはり比較的静かに出発する上り「しあわせの郷紀行」。
地元の方のお見送りは結構盛大に実施されるものの、撮り鉄さんや他の列車の乗車待ちなどのギャラリーが居ないため、とにかくひっそり出発するんです(笑)
この上り旅程へ乗車するためには、大歩危駅に「来る」か「居る」必要があり、ツアーなどが入っていないと比較的空いている模様で、実にこちらのチケットの方が確保しやすい状況でした。
しかしながら、旅程の見応え・レスポンスが高いのは、この上り「しあわせの郷紀行」だと思います。あくまで主観ですが。
詳細は後述しますが、本当に「しあわせ紀行」感があるんです。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
下りの旅程とは打って変わって、上り旅程では、阿波池田駅・坪尻駅のほかに、阿波川口駅・讃岐財田駅にも停車し下車散策が可能です。
まず、大歩危駅を出発した直後に車窓に出現する、大歩危峡・小歩危峡をじっくり堪能したのちにほどなく停車するのが阿波川口駅。
徳島県内最西端の駅で、吉野川と国道319号に並行して走る土讃線区間において山間とは言え比較的開けている駅ではあるのですが、じゃあ駅前に何かあるか…というと特筆すべき物件は無し。
なのですが、このロケーション状況にも関わらずパッションが凄かったです。
まず、駅名に「ぽんぽこ阿波川口」というサブタイトルが振られており、駅名標にもそのデザインがほどこされている。
さらに、駅舎ごとパビリオン化しており、どういう承認でこう出来たのか知りたくなるほどのパッションを感じました。

また、阿波川口駅では、集合写真を撮影、というイベントも実施されており有志の方での撮影や列車到着に合わせて駅前で物産販売なども実施されていました。
すごいパッション。。。
そして、もうひとつ、上り列車だけが下車散策できるのが前述した讃岐財田駅。
ここはもう下車して、是非ともタブの木を拝みましょう。
食事
上り「しあわせの郷紀行」のお食事は和食なのですが、まさにしあわせ感溢れるお食事コンセプトとなっておりました。
3段の引き出し型お重箱に格納されているお料理は、昔、この土地・徳島の子どもたちが野山に遊びに行く時に持参したお弁当をインスパイアしたとのことで、その見た目は和食ながらもポップな感覚を覚えるんです。
このようなバックグラウンドがあるお料理には嘆美しました。

温かいメニューは、私が乗車した際には「半田そうめんのお椀」でした。
そうめんとは言え初めていただくお料理で、そのやさしいお味とそうでいて全然脇役ではない立ち位置を感じました。

半田そうめん、おそるべしポテンシャルです。

そして、さらに驚くべくことが。
この美しくやさしいお料理を作成された日本料理店の方々が、吉野川沿いの沿線で壮大にお手振りをしてくださるんです。
他の「ものがたり列車」シリーズも含めて、このようなおもてなしを実施されているお料理屋さんはなかったですね。

旅程の名前のように、ほんとう「しあわせの郷」を感じる時間になりますよ!

『四国まんなか千年ものがたり』乗車の各種料金は?
さて、乗車したい! と思ったら、やはり気になるのは費用でしょう。
パッケージツアーもたくさん販売されていますが、個人で特急券もお食事予約券も購入できるので、安価で乗車を楽しむことも可能なんですね。
JR四国の「ものがたり列車」シリーズは2023年10月1日乗車分から料金が改定されるため、改定後価格で整理してみました。
特急料金・食事予約券料金
旅程 | 特急料金 + グリーン料金 | 食事予約券料金 (税込) |
---|---|---|
そらの郷紀行 多度津駅 → 大歩危駅 | 2,900円 | 5,600円 |
しあわせの郷紀行 大歩危駅 → 多度津駅 | 2,900円 | 5,600円 |
前述した通り、食事予約券の料金が他の「ものがたり列車」シリーズの旅程と比べるとお高いのですが、実際に乗車しお食事をいただくとこの価格差については納得します。
特に、下り・上りともに、お食事を予約した方のみ琴平駅の専用待合室(ラウンジ)で提供いただけるメニューがあるのは、「ものがたり列車」シリーズでは「四国まんなか千年ものがたり」のみですので、ぜひとも味わっていただくことを絶賛オススメします。
乗車券はお得なきっぷが使える!
乗車券については、JR四国が発行する各種お得な乗車券を充当することができます!
私は以下のようなお得な乗車券を使い、『四国まんなか千年ものがたり』に乗車しました。
四国満喫きっぷ
常時発売しているわけでは無いのですが、私はこの四国満喫きっぷを活用して、週末2泊3日で合計6本の「ものがたり列車」に乗車しました。
2023年4月〜5月にかけて発売されていた本企画きっぷは、「瀬戸大橋線開業35周年記念 帰ってきた 四国満喫きっぷ」という名称で、土・日・祝日を1日含む連続3日間JR四国と土佐くろしお鉄道の特急・普通列車が乗り降り自由…というレギュレーションのきっぷで、JR四国のチケットアプリ「スマえき」で購入すると10,500円という破格の安価でした。

バースデーきっぷ
誕生日が確認できる公的証明書を提示して購入できるお得なきっぷで、お誕生月の連続3日、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線の特急列車が乗り降り自由になるきっぷです。
グリーン車用・普通車自由席用がありますが
「グリーン車用」は、発売箇所で乗車前に座席の指定を受けることで、JR四国線及び土佐くろしお鉄道線ではグリーン車または普通車の指定席がご利用になれます
バースデイきっぷ|四国旅行 JR四国ツアー(駅コミ)
と記載があり「ものがたり列車」のグリーン指定券は発売と同時に購入に動く…しかないので、グリーン指定券を確保できたあかつきには、バースデーきっぷ・普通車自由席用を乗車券として充当することができますね。
また、バースデーきっぷには「ご本人様用」と「お連れ様用」があって、「ご本人様用」1枚につき、「お連れ様用」を3枚購入できるので、複数人で乗車する時にも使えてしまいます、これはお得。
バースデーきっぷの「普通車自由席用」のお値段は、「ご本人様用」「お連れ様用」ともに12,000円となっております。
※2023年9月の価格

『四国まんなか千年ものがたり』オススメの座席はどこ?
観光列車に乗車する際の「どの座席がいいのか?」問題。
『四国まんなか千年ものがたり』の車窓は、とにかく総じて良物件の出現が多く、左右どちらの窓側がいいのか…というのは悩むところかと。
まず大前提として、中間の2号車「夏清(なつすがし)の章」「冬清(ふゆすがし)の章」は、長いベンチソファーに、4名+4名+3名の合計11名まで着席する仕様になっており、座席が向いている方向は決まってしまっています。

こちらの車両は、いずれの区画も3名以上での予約となっており、どうもこの車両はツアーで確保が多い模様…。
ついては、みどりの窓口で特急券を通常購入する場合、おおよそ確保できるのは1号車か3号車と思われます。
1号車・3号車ともに4名のボックス席がありますが、なぜか1号車はこのボックス席をおひとりさまでも確保でき、3号車は3名以上でのご利用…という制御付き。
では、車窓の各物件が左右どちらに出現するか? と言うと・・・
1号車 「春萌(はるあかり)の章」 緑色の先頭車両 大歩危駅方面 ↓ | ↑ 琴平駅・多度津駅方面 赤色の先頭車両 3号車 「秋彩(あきみのり)の章」 | |
---|---|---|
右 | 琴平駅ホーム | 左 |
右 | 讃岐財田駅 タブの木 | 左 |
右 | 川の流れを変えるために 掘削されたトンネル | 左 |
右 | 坪尻駅 本線から駅 | 左 |
駅に入る前に 待避線で左 | 坪尻駅 待避線で見える滝 | 駅から出て 待避線に入り左 |
スイッチバックで折り返して 左 | 坪尻駅ホーム | 左 |
右 | 阿波池田方面の盆地が開ける | 左 |
右 | 吉野川鉄橋*壮大なお手振り | 左 |
右 | 阿波川口駅ホーム | 左 |
左 | 小歩危峡 | 右 |
どちらも | 大歩危峡 鉄橋通過 | どちらも |
左 | 大歩危駅ホーム | 右 |
1号車 「春萌(はるあかり)の章」 緑色の先頭車両 大歩危駅方面 ↓ | ↑ 琴平駅・多度津駅方面 赤色の先頭車両 3号車 「秋彩(あきみのり)の章」 |
というシナリオになっております。
では、おすすめ座席はどこか? というと、これはもうお好みなのではないか、と。
やはり、絶景中の絶景は小歩危峡・大歩危峡だと思うのですが、坪尻駅の待避線からしか見ることができない滝は、坪尻駅でスイッチバックする車両の車窓にしか登場しないんです。

これは、特急・南風で通過する時に車窓に見ることはできないわけですよ。
この2つのイベントの登場は同様の「側」なのですが、その他のイベントがすべて反対側に登場するんですね。

もしも車内が空いていれば、着席側の反対の窓側まで行って閲覧することも可能は可能ですが、、あまり周囲の迷惑にはなりたくないですよね。。。
車両の窓はとても大きいし、おおよその物件は登場する反対側からも充分鑑賞できると思いますよ。
まとめ
本記事では、以下について、備忘録・解説しました。
- 『四国まんなか千年ものがたり』とは?
- 『四国まんなか千年ものがたり』下り・上りそれぞれに旅程について
- 旅程ごとの「車窓」「食事」のご紹介
- 『四国まんなか千年ものがたり』に乗車する際の各種料金
- 『四国まんなか千年ものがたり』オススメの座席
紹介しているお食事については、季節ごとにメニューが変わることが告知されているので、本記事でご紹介したのはすでに過去のメニューですのでご承知置きください。
個人的には、『四国まんなか千年ものがたり』をはじめ、JR四国の「ものがたり列車」シリーズでは、お食事を予約されることをオススメしています。
特に、『四国まんなか千年ものがたり』は、他のふたつの「ものがたり列車」よりも琴平駅の専用待合室(ラウンジ)でのおもてなしがある故、圧倒的にお食事予約がお得ですよ。
『四国まんなか千年ものがたり』のお食事は、他の「ものがたり列車」と比べて、下り・上りともに非常に凝った構造になっています。
琴平駅の専用待合室(ラウンジ)でウエルカムドリンク・デザートをいただけるのも、お食事を予約された方のみです。
これは非常に貴重な体験と思われますので、ぜひお食事予約のご検討をぜひ。