JR四国の人気観光列車シリーズ「ものがたり列車」シリーズをすべて乗車した私が『伊予灘ものがたり』の列車の魅力を始め、旅程ごとに車窓の景色や車内風景、列車旅の途中で立ち寄るスポット、旅最大のイベントである食事…などを整理!
ランドマークスポットの写真入りで解説します!!
「ものがたり列車」シリーズ乗車の最大のお楽しみとも言えるお食事については、この記事を読めば絶対いただきたくなりますよ(笑)

当ブログへお越しいただき、どうもありがとうございます!
私は、普通も普通な一般人でも実施可能な豊かなコトを、日夜、追求・探究している、昼から飲む🍷ソロ活オトナ女子👩ベネ活家✨です。
『伊予灘ものがたり』・・・人気観光列車として「乗ってみたい!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
ここでおさらいとして、JR四国の「ものがたり列車」シリーズは、
- 愛媛・松山起点で愛ある伊予灘線を行く『伊予灘ものがたり』 ← 本記事でご紹介
- 香川県と徳島・大歩危を往復する『四国まんなか千年ものがたり』
- 高知起点に土佐くろしお鉄道特別運行もある『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』
と全部で3種類あります。
3種類とも、人気観光列車ランキングなどにかなりの高確率でランキングされている、いずれも人気の観光列車ですね。
その中でも、本記事で取り上げる『伊予灘ものがたり』は、おそらく一番人気のある「ものがたり列車」だと思います。
では、さらに盛り上がって乗りたくなる!ように(笑)じっくりご案内しますね。
『伊予灘ものがたり』とは?

JR四国の観光列車「ものがたり列車」シリーズ、記念すべき一番最初にローンチしたのが『伊予灘ものがたり』です。
2014年から運行を開始、車両の老朽化によって2021年末に初代の運行は終了。
そして、2022年春に2代目車両で再登場し大きな話題となりましたね。

個人的には「ここまで話題になるの?」と思ったほどなんですが(笑)・・・
もともと全国的にも人気があった観光列車で、2代目車両には1両貸切の特別仕様コンパートメントが追加され、地元・沿線の方々を巻き込んだプロモーションなども際立っていたようなイメージがあります。

地元・愛媛県のローカルテレビなどでも特集が組まれているのをいくつか拝見いたしました。
JR四国の他の「ものがたり列車」と比べても、沿線の方々の参画度合いが激しくて(笑)、こういう地元の方々のパッションも特徴なのかもしれないですね。
「激しい参画度合い」は、とにかく乗車すれば理解できます(笑)
『伊予灘ものがたり』の車両
2代目『伊予灘ものがたり』は、3両編成で
1号車 「茜(あかね)の章」 | 2号車 「黄金(こがね)の章」 | 3号車 「陽華(はるか)の章」 Fiore Suite |
---|---|---|
← 八幡浜駅・伊予大津駅方面 | 松山駅 → | |
伊予灘を染める夕焼け空を 思わせる茜色の車両 | 太陽や愛媛の名産・柑橘を イメージした車両 | 陽の光や桜小紋デザインを 散りばめた個室 |
のような構造となっています。
最大の特徴は、3号車「陽華(はるか)の章」Fiore Suiteです。
他の「ものがたり列車」にコンパートメントは無く、この2代目『伊予灘ものがたり』で初登場した車両です。

私は Fiore Suite に乗車したことが無いので、中がどうなっているのか、どういうサービスが受けられるのか…等々を把握しておらずなのですがorz….
また、この3号車「陽華(はるか)の章」Fiore Suiteを利用する場合、後述するお得なきっぷの乗車券領域を充当することができません。
本当に特別な、いつか乗車したい夢の車両なんです。
『伊予灘ものがたり』の旅程
『伊予灘ものがたり』の走行は週末を中心に1日2往復、全部で4旅程があります。
旅程名 | 区間 | 特徴 |
---|---|---|
大洲編 | 松山 → 伊予大洲 (8:26→10:28) | 観光列車には珍しい、早朝に松山駅を出発するモーニングトレイン |
双海編 | 伊予大洲 → 松山 (10:57→13:01) | 大洲編の折り返し。チケットが取りやすいと思われる |
八幡浜編 | 松山 → 八幡浜 (13:31→15:50) | 旅程が約2時間20分という「伊予灘ものがたり」最大のロングラン |
道後編 | 八幡浜 → 松山 (16:14→18:17) | 終着の松山駅に18時過ぎに到着する、夕陽の中を走行する旅程 |
『伊予灘ものがたり』の見どころ

『伊予灘ものがたり』が走行する沿線の最大の見どころは、列車の名前の通り伊予灘で、予讃線の旧線「愛ある伊予灘線」と呼ばれる区間の車窓です。
どの旅程列車に乗車しても、それぞれ走行時間(朝・午前・午後・夕刻)の美しい景色が展開されて、何度も乗車したくなる・やみつきになるんです。
そして、この「愛ある伊予灘線」にある下灘駅が『伊予灘ものがたり』最大のスポットです。
4旅程すべての列車が停車し、下車しての散策ができます。
朝早い大洲編でも、冬には夕陽がぎりぎり残っている時間に停車する道後編でも、『伊予灘ものがたり』停車時間には、沿線にお住まいの方々から観光客まで多くの人が駅で列車を出迎えてくれます。
また、下灘駅前にはキッチンカーのカフェが常設(?)されており、時間が合えば営業していることもありますよ。

下灘駅では、列車と海とホーム屋根と琺瑯看板と…という画角で記念撮影する乗車客で停車時間がいっぱいいっぱい…という感じです。
下灘駅をゆっくり楽しむならば、実は『伊予灘ものがたり』に乗車して来ない方がよいんです(笑)
そして、「愛ある伊予灘線」沿線以外に何も無いか…というと、当然、そんなことはありません!
例えば、伊予大洲駅に程近い鉄橋からは、大洲城が車窓に見えます。
小高い丘陵に築かれている大洲城は、『伊予灘ものがたり』通過時に(ほぼ)必ず大勢の人がのぼりなどを振ってお見送りをするスポットとなっており、鉄橋をゆっくり走行しながら見ることができる、眼下の肱川とお城の風景が絶景スポットだったりします。
『伊予灘ものがたり』全旅程の車窓&食事
それでは、4旅程をそれぞれ詳しくご紹介しますね。
松山 → 伊予大洲「大洲編」

松山駅を朝8:26に出発する、という、なかなか「攻め」の旅程となっているのが、この「大洲編」です。

観光列車というのは、その勇姿を撮影することもひとつのイベントなわけですが、8:26に出発する列車の入線を撮影する場合、必然的に7時半頃には駅構内に居る必要があり、相当なパッションが伴わないとなかなか乗車を選択できない旅程な気がします(笑)
しかし、この旅程は人気なようで、私は何度も購入を試みたのですが発売時間の1時間後では売り切れ…となっているケースも多く、日程の調整調整…を繰り返し、ようやく乗車する機会を得たほどなんです。
しかも、晴れて乗車を迎えた暁には、列車は超満員という盛況っぷり。
既出の通り、朝8時代に松山駅発ってキツイのでは?…という見立てはなんのその、みなさんパッションすごいんですね(笑)
実際には、朝8時代に出発、終着となる伊予大洲駅には10:30頃到着するので、行楽の場合、その後の時間がかなり有効活用できるんですよね。
故に、ツアーでの組み込まれ度合いが高い旅程のようで、チケット確保もハードルがある、と。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
「大洲編」での途中停車で下車散策可能駅は、下灘駅の一択です。
下灘駅に停車するのは、おおよそ朝9時過ぎ。
この時間の伊予灘は、お天気が良いと本当にキラキラと輝いて見え、透き通った空気とのシナジーが秀逸なんですよね。
このような時間の下灘駅は閑静な佇まい…のイメージがありますが、驚くべきことに、この時間帯でも相当な数のギャラリーが駅で列車の到着を待ち構えています。

下灘駅の観客動員力って恐るべしです(笑)

そんなこともあり、下灘駅では少々イメージの食い違い感がありますが(笑)、その後に通過する串駅の鉄橋や伊予長浜駅界隈からの風景は、引き続き「水面キラキラ&透き通った空気が心地よい」時間です。
伊予長浜駅からは鉄路が内陸方面へ大きくカーブし、肘川に沿って進みます。
このあたりは、初冬の朝に肘川あらしという白い霧が立ち込めることもあるそうです。
大きくカーブした直後には、肘川の河口にかかる赤橋(長浜大橋)という国内最古の道路可動橋の案内が車内に流れ、列車はゆっくりと河口から上流に向かって走行します。

がしかし、赤橋は通過する列車からは結構離れた場所に位置しており、正直、あまり見えないんですねorz….
そんなこんなも含めて、本当に安寧な時間を過ごせるのが、この「大洲編」の特徴だと思います。
食事
「大洲編」では、8:26に松山駅を出発、伊予市駅を過ぎ「愛ある伊予灘線」に突入した頃合いに食事が提供されます。
時間的にまだ9時前ということもあり、この旅程でのお食事はいわゆるモーニングセット的な構成なんです。
とは言え、コーヒーとゆで卵…ということはなく、サラダ・パン・冷製スープ・卵・揚げ物・キッシュ・フルーツ・シチュー・コーヒー(季節によって変わります)とラインナップは充分。
きちんと温製料理が備わっているのも良きポイントかと。
サラダも含めて、『伊予灘ものがたり』オリジナルのかわいいお弁当箱に入って登場します。
そして、このサラダがやけにみずみずしい野菜で全然主役なんです。
モーニングセットとは言え非常にオーディエンスを満足させる構成となっており、また、モーニング故に価格も他の旅程より抑えられているので、費用対効果が抜群です。

この「大洲編」のモーニングと、後述する「道後編」のお食事がミニマムな構成になっていることもあって、他の「ものがたり列車」では提供が無いんですね。
少々違った趣の食事を楽しみたいならば、「伊予灘ものがたり」の「大洲編」「道後編」がオススメです。
伊予大洲 → 松山「双海編」

「大洲編」の折り返し松山駅行きとなり、10時代に伊予大洲駅を出発する「双海編」。
10時代発とは言えこの「双海編」に乗車する場合、大洲周辺とか松山などに前泊する必要があります。
ついては、この旅程はなかなか人気薄のタイムテーブルのため、チケット的には狙い目だと思います。
私が何度かみどりの窓口に通った時も、この旅程は「取れる」旅程でしたね。
私が乗車した時は松山に宿泊、本「双海編」に乗車するため松山駅から宇和海に乗って伊予大洲駅まで行き、折り返しとなる「大洲編」を待ち構えてて撮影してから(笑)、「双海編」に乗車し松山駅へ戻る…という行程を取りました。
これはなかなか忙しい行程です(笑)
が、伊予大洲駅というのは撮り鉄さんが少ないため、列車をじっくり撮影できる…というベネフィットがあります。
列車撮影重視の場合、この「大洲編」を伊予大洲駅で待ち構えられる「双海編」旅程は最適解ですかね。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
双海という名称は、この伊予灘に面してあった町の名前で、現在は伊予市に合併しました。
『伊予灘ものがたり』最大のスポット・下灘駅が属していたのがこの双海町であり、この旅程はまさに下灘駅を始めとする伊予灘区間が美しく見えるタームで走行しています。
『伊予灘ものがたり』は、乗車区間が長い旅程は「松山駅⇔八幡浜駅」なわけですが、では、八幡浜旅程の方が得かというと必ずしもそういうことはなく、伊予大洲旅程の「愛ある伊予灘線」を”濃く”乗車する方が思い出印象が意外と強かったりするんです。

その背景として、この旅程では伊予長浜駅・伊予上灘駅に停車し下車散策できます。
下灘駅の存在感ランキングが高過ぎて、「愛ある伊予灘線」区間の他の駅にスポットが当たりづらいですが、例えば伊予上灘駅は下灘駅が隣駅でなかったらもっとインプレッションがあったと思いますね(笑)
食事
この「双海編」のお食事は、一番『伊予灘ものがたり』らしい食事かな…と思います。
内子杉の木箱に入れられた色とりどりの小鉢に、地元産食材を使った季節のお料理が少しづつ詰められた「和杉膳」。
温かいお料理として、お吸い物・蓋物も提供されます。
私が乗車した時は、あんかけの載った茶碗蒸しでした。
冬場にあんかけの載った茶碗蒸しは、本当に温まるよいメニューでしたよ。

お食事が提供される時間は11時台のお昼前ですが、合計9個の小鉢に少しづつこだわりのメニューが盛られている姿は車窓の緑と相まって美しく、朝ごはんでまだ空腹じゃなかったとしても、全然頂けてしまいます。
お食事は和食ですが、『伊予灘ものがたり』のお食事には必ず付いてくる、砥部焼のカップに入ったコーヒーも提供されますよ。
松山 → 八幡浜「八幡浜編」

私が「ものがたり列車」シリーズで唯一乗車できていない旅程が、この「八幡浜編」なんです。
おそらく、『伊予灘ものがたり』の4つの旅程の中で一番人気があり、本当にチケットの確保が難しいorz…..
人気の所以は、良いタイムテーブル&行程だと思います。
『伊予灘ものがたり』は、前述の通り「松山駅⇔伊予大洲駅」「松山駅⇔八幡浜駅」の2往復があるわけですが、当然、後者の方が乗車時間が長い。
さらに、すべての「ものがたり列車」に共通で、やはり乗車しやすい下りが圧倒的に人気です。

『伊予灘ものがたり』は1日で2往復するので松山駅発が2本りますが、1本は朝8時台に松山駅出発する「大洲編」なので、個人で乗車する場合は、おおよそ松山駅か松山市駅周辺に前泊しないときついと解説いたしました。
道後温泉とかに宿泊してしまうと、さすがにこの時間帯に松山駅まで来るのは結構根性必要かと(笑)
「八幡浜編」は松山駅の出発が13時台で、しかもロングランで八幡浜駅まで行ってくれるわけですから、まあ一番人気も必然かと思います。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
というわけで、私はこの旅程に乗車したことがないため途中停車駅のレポートに確実性がないのですが、下灘駅は告知されているから絶対停車で下車散策できます。
午後の良い時間に下灘駅に停車・散策できるのも、この旅程のポイントですかね。

下灘駅は『伊予灘ものがたり』の到着時間に合わせてかなりのギャラリーが発生すると前述しましたが、おそらく、この時間帯は一番の賑わいになると思われます。

食事
「八幡浜編」のお食事はフレンチのコースです。
『伊予灘ものがたり』の各旅程のお食事って、温かいメニューが提供されるかどうか…で印象がかなり変わるのですが、この旅程の食事・フレンチのコースはメインが温かいお料理のようなので、おそらく、バケットも含めて温かいお料理で提供されていると思います。
ミニマムではあるものの、フレンチのコースがこのお値段・5,500円ならば、観光列車内の食事としては破格のコスパですよね。

私はこの旅程に乗車できていないため食事もいただいたことが無くorz….他の旅程で当日発注でいただいたアルコール&おつまみを掲載しました。
『伊予灘ものがたり』のすべての旅程では、当日車内でアルコールや軽食をオーダーすることができますよ。

八幡浜 → 松山「道後編」

3つの「ものがたり列車」シリーズを総合して、一番”乗りづらい”旅程は、この『伊予灘ものがたり』の「道後編」だと分析しています。

あくまで主観です、はい。。。
八幡浜駅を16:14に発車する上り列車で、終点・松山駅に到着するのが18:17。
類似タイムテーブルとして『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』の窪川発・上りが、18時前に高知駅に到着する…という行程ではあるのですが、こちらは出発が八幡浜駅で16時台という、なかなかの遅い時間からのスタートも調整が難しいところかと。
また、松山駅に18時過ぎに到着しても、JR松山駅周辺というのはこれといったアクティビティ物件が無くホテルも数軒。
本旅程の名称が「道後編」ということで、じゃあ道後温泉まで行こうか…となると、タクシーに乗ったりちょっと工数が発生してしまい、温泉での夜のタームが短くなる・・・とにかく旅の行程を構築しづらい列車なんですよね。
車窓: 途中停車駅と風景・景色
この旅程では、『伊予灘ものがたり』のハイライトである「愛ある伊予灘線」沿線の通過を、冬場になると夕刻〜陽が落ちた後に走行することになり、伊予灘が車窓から見えない…という事象が発生してしまいます。
私は12月の中旬・・・「1年で一番昼が短い」辺りに乗車したのですが、最大の見せ場である下灘駅は、夕陽というよりほぼほぼ太陽が沈んだ…みたいな時間帯に到達します。
しかしながら、このほぼほぼ太陽が沈んだ…みたいな時間帯は、これはこれでとってもよい景色なんです!

ところで、『伊予灘ものがたり』沿線の方のお手振り・お見送りは、全国屈指レベルとも言われているようで、ちょっとした「お手振り有名人」が存在しています。
おそらく、一番認知度が高いのは、自宅2階のベランダが通過する列車のかなりすぐ横に配置されており、そこに季節のお衣装を着た2匹のトイプードル(だったか…)と、次節的フレーズが記載されているうちわとともにお手振りをしてくださるお家だと思うのですが、このお家のお手振りを一番良く味わえるのもこの旅程です。

このお宅は、八幡浜駅を出発してほどなく登場し、この旅程でもまだまだ明るい時間帯に通過します。
お料理などの配給も順番に行われている状態なので、比較的車窓のお手振りに応答しやすいタイミングですよ。
また、本当に名物なお宅だけあって列車もゆっくり通過する...というインタラクティブ対応となっているのも沿線のみなさまとおもてなしをする…という「ものがたり列車」シリーズの世界観を踏襲していると思います。
食事
この旅程は、お食事においても「ものがたり列車」シリーズすべての中において特徴的で「アフタヌーンティー」形式のメニューとなってるんです。
ティースタンドを使う英国式ではなく和風にアレンジされたアフタヌーンティーですが、きちんと段重ねになっている和食器に、ハムときゅうりのサンドウィッチ、スコーンとジャム、タルトやデニッシュなどのスイーツ、フルーツ、そして、紅茶…と、メニューのラインナップは本格的なアフタヌーンティーと同じなんです。

他の旅程が、ほぼほぼ地場の特産物等を使い、名物料理や土地土地の世界観を表現した構成になっているのに対し、旅程の走行時間帯に合わせた切り口のメニューというのは特徴的であり差別化されていると思います。

私は、このアフタヌーンティーをいただける旅程を『伊予灘ものがたり』乗車プランの第一希望にしており、前述した通り「乗りづらい」旅程であることは予約段階で分かっていたものの、チケットの確保に動いたほどです。
しかしながら、この時間帯というのは確かにアフタヌーンティーの時間帯と言えばそうですが、ハッピーアワーの時間帯でもあるわけです。
当然、アルコールもいただきたいわけですが、お食事メニューであるアフタヌーンティーとアルコールメニューがミスマッチなんですよね(笑)

というわけで、おつまみセット&焼酎という現場オーダーを実施し、アフタヌーンティーとは別途でいただきました(笑)
下灘駅を過ぎると本当に車窓は真っ暗になり、少々手持ちぶたさになってしまうタームも発生するので、アフタヌーンティーからのおつまみセット&アルコールはなかなか良いチョイスでした。
『伊予灘ものがたり』乗車の各種料金は?
各旅程ごとに費用を整理しました。
JR四国の「ものがたり列車」シリーズは2023年10月1日乗車分から料金が改定されるため、改定後価格で掲載しています。
特急料金・食事予約券料金
旅程 | 3号車「陽華の章」Fiore Suite 特急料金 + グリーン個室料金 | 1号車「茜の章」 2号車「黄金の章」 特急料金 + グリーン料金 | 食事予約券料金 (税込) |
---|---|---|---|
大洲編 松山駅 → 伊予大洲駅 | 1,200円/人 + 33,600円/室 | 2,900円/人 | 3,000円 |
双海編 伊予大洲駅 → 松山駅 | 1,200円/人 + 33,600円/室 | 2,900円/人 | 5,500円 |
八幡浜編 松山駅 → 八幡浜駅 | 1,200円/人 + 33,600円/室 | 2,900円/人 | 5,500円 |
道後編 八幡浜駅 → 松山駅 | 1,200円/人 + 33,600円/室 | 2,900円/人 | 3,500円 |
『伊予灘ものがたり』は、ほかの「ものがたり列車」シリーズには無いFiore Suiteというコンパートメントがあり、こちらは2名からの利用で乗車券・特急券の他に1室の料金が発生します。
お食事は、他の号車と同じプランの予約になります。
乗車券は、お得なきっぷが使える!
乗車券については、Fiore Suite利用以外であれば、JR四国が発行する各種お得な乗車券を充当することができますよ。
例えば、私は以下のようなお得な乗車券を使い、『伊予灘ものがたり』に乗車しました。
内子・大洲町並散策1日パス
松山駅 ⇔ 伊予大洲駅間の、内子線経由・愛ある伊予灘線経由のいずれも、特急列車及び普通列車の普通車自由席が1日乗り降り自由なきっぷで、お値段は3,600円。
『伊予灘ものがたり』の乗車券として利用できる旨の記載もあります。
※ただし、3号車「陽華の章」Fiore Suiteの乗車券には利用できない
特急列車の自由駅に乗車できるので、例えば『伊予灘ものがたり』の大洲編・双海編の片道に乗車する場合、松山駅⇔伊予大洲駅間の移動を特急・宇和海に乗車するのに使えちゃいますよ。

四国満喫きっぷ
常時発売しているわけでは無いのですが、私はこの四国満喫きっぷを活用して、週末2泊3日で合計6本の「ものがたり列車」に乗車しました。
2023年4月〜5月にかけて発売されていた本企画きっぷは、「瀬戸大橋線開業35周年記念 帰ってきた 四国満喫きっぷ」という名称で、土・日・祝日を1日含む連続3日間JR四国と土佐くろしお鉄道の特急・普通列車が乗り降り自由…というレギュレーションのきっぷで、JR四国のチケットアプリ「スマえき」で購入すると10,500円という破格の安価でした。


その他のお得なきっぷとして有名なのは、バースデーきっぷですね。
誕生月の連続3日間、JR四国と土佐くろしお鉄道の特急列車が乗り降り自由で、普通車自由席用で12,000円です。
四国満喫きっぷもそうですが、土佐くろしお鉄道にも乗り降り自由というのがポイントです。
『伊予灘ものがたり』オススメの座席はどこ?
観光列車に乗車する際の「どの座席がいいのか?」問題。
『伊予灘ものがたり』も全国他の観光列車と同様に、頻繁に乗車できる列車では無いため、できる限り良い座席を確保したい…と考えるのは当然と言えば当然ですよね。
『伊予灘ものがたり』計3旅程に乗車した私の結論から言うと、1号車「茜の章」・2号車「黄金の章」のいずれも、やはり「海側」座席が確保できると良いかな、と。
海側座席であれば、1号車・2号車のどの座席でも大きな差は無いと思います。

『伊予灘ものがたり』海側座席の特徴
4旅程すべてが通過する「愛ある伊予灘線」の高野川駅 ⇔ 伊予長浜駅間が、海側座席側に伊予灘が登場する区間です。
ハイライトは、(それぞれお好みはあると思いますが)串駅の鉄橋通過ですかね。
海側座席の場合、立ち上がって下を覗くと、眼下に伊予灘の透き通った海と波打ち際を見ることができますよ。
また、同じく「愛ある伊予灘線」の沿線各駅で、壮大なお見送りや駅舎・駅構内を伺えるのも、すべて海側座席です。

『伊予灘ものがたり』山側座席の特徴
では、山側座席は全然楽しめないのか…というと、もちろん全くそんなことはありません!
「大洲編」の松山駅出発では、駅長はじめ壮大なお手振りが実施されるのは山側座席、下灘駅のホームも山側座席側に登場します。
また、伊予灘・下灘駅と並んで『伊予灘ものがたり』最大の見せ場である大洲城は山側です。
山側座席は、1号車・2号車ともに2名向かい合わせのテーブル席になっていますが、両車両ともに海側座席&通路より一段高い位置に配置されているため、伊予灘の海も「愛ある伊予灘線」区間の駅もちゃんと見ることができますよ。


ところで私は「ものがたり列車」シリーズの全乗車を「おひとりさま」で乗車しているわけなのですが。。。
『伊予灘ものがたり』には2号車にペアシートがあって、おひとりさまがこのペアシートに当たる可能性があります。
ちょっとご心配される場合もあるかと思いますが、このペアシートは、シート自体が大きく、きちんとセパレーター的な仕切りが装備されるので、特段気遣いなども発生しませんですよ。
まとめ
本記事では、以下について、備忘録・解説しました。
- 『伊予灘ものがたり』とは?
- 『伊予灘ものがたり』4つの旅程について
- 旅程ごとの「車窓」「食事」のご紹介
- 『伊予灘ものがたり』に乗車する際の各種料金
- 『伊予灘ものがたり』オススメの座席
各旅程のお食事については、季節ごとにメニューが変わることが告知されているので、本記事でご紹介したのはすでに過去のメニューですのでご承知置きください。
しかし、お食事メニューのコンセプトは変わらないので、例えば「大洲編」ならば「モーニング」、「道後編」ならば「アフタヌーンティー」と固定されているため、お好みのお食事コンセプトの旅程を狙っていく…というチョイスの仕方もありますね。
個人的には、『伊予灘ものがたり』をはじめ、JR四国の「ものがたり列車」シリーズでは、お食事を予約されることをオススメしています。
ゆっくりと走る列車、他では見ることのできない車窓、地元の方のお手振り・おもてなし・・・観光列車に乗車することはいずれも非日常です。
その中で、地場のお料理を景色とともにいただける、お料理だけではなく食器類やカトラリーなども地元の工芸品…というワンストップな体験は唯一無二の体験です。
ぜひ、乗車券が予約できたら、お料理もご予約されてみてくださいませ。